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三十路を向かえたサラリーマン3人が休日返上で中山道踏破に挑む


by nihonbashi-kyoto
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さよならもいわずに

「さよならもいわずに」上野顕太郎
稀代のギャグ漫画家があらゆる技術を駆使して描ききる、慟哭と希望のドキュメント。(本書帯文より引用)

最愛の妻を亡くしたギャグ漫画家が描いた、妻との最後の日々。

表紙カバーに水滴が何滴かついていると思った。しかしそれは水滴に見えるデザインで、凹凸もあるリアルなものであった。

読了後、このデザインの意味が分かった。この水滴を垂らしたような凝った装丁は、著者が表紙の絵を描いている時に、原稿に落とした涙そのものだったのだ。

このマンガは泣けない。突然亡くなった最愛の妻への思いがマンガに表現されている。しかし、それを読者である私が共感できる表現の一線を越えているのである。

そして重くゆっくりと、色々な感情が伝わってくる。一回読んだだけでは著者の心情を理解することなど到底出来ない。

これはそういう漫画だ。
by nihonbashi-kyoto | 2010-09-17 22:36 | 未分類